世の中にはこういう仕事もあるんだねぇ/督促OL修行日記

今日は、督促OL修行日記という本を読んだ

 

督促とは金銭的な約束や義務を果たすように催促すること。

 

簡単にいうと、お金返せー!!と連絡するのが仕事ということか、、、

 

めちゃくちゃ話術もあって、度胸がある方がやっているイメージだったけど、この本の著者は、どちらかというと強く物が言えないかったらしい。

 

そんな方が、電話口からは罵倒され、会社では使えないと思われていると感じながらも、へこたれることもなく、自分の可能性を信じて、切り開いていく姿はとても美しかった。

 

新卒でコールセンターに配属され、督促をしていく中で、様々な学びや苦悩を書いたOLさんの本になっている。

 

 

印象に残っている言葉を3つ紹介していこう。

 

【自信がない人はプライドを高くすることで自分の心を守る】

毎日毎日謝り、罵倒され、落ち込んでいた著者。

しかし、同僚の中には怒られても、ケロっとした人がいる。

そこで、罵倒され続けても落ち込まないテクニックがあるのではないかと考えた。

そこで考えていくうちにたどり着いた答えが

『人間には自尊心がある。だから傷つくんだ』ということ。

 

自尊心はいわば、プライド。

自信のなさはプライドの高さに比例する。

自信がない人はプライドを高くすることで自分の心を守っている。

だから、どんなにムカつくことを言われても、カッとならないように、自尊心を埋めることにした著者。笑

 

確かに言われてみれば、そうだな〜と感じだ一文でした。

 

【人間の脳は疑問を投げかけられると、無意識にその回答を考えはじめる】

これは、「お金を返して!」と言わずにお金を回収するテクニックで紹介されていた言葉。

 

ストレートに言うことしか考えが浮かばない自分にとっては、すごくためになった。

 

ストレートに伝えたからといって、相手がその通りに動くことはほぼない。むしろ、相手との関係が悪化することにもつながる。

 

相手の気を悪くすることなく、自分のなってほしい行動を催促するテクニックとして、疑問形で問うことはとても大切なんだという気づき。

 

 

【悔しさと意地を捨てる】

自分ではどうしてもできない仕事は他の人に任せる。

 

プライドばかりを守って、できない自分に固執していても前には進めない。

 

自分の長所と短所を理解し、自分のできないところはプライドをしまって他の人に頼む大切さを学んだ。

 

【おまけ】

おまけで、一番心に残ったことを紹介するという暴挙に出ますが(笑)

著者の先輩が言い放った言葉。プロ意識がひしひしと感じられた。

私たちが相手に嫌われても、怒鳴られても、包丁突きつけられても、督促しなければならないのは、お客さまの信用を守ることができるから。お客さまの信用を守るのはもしかしたら命を守ることにもなるかもしれないしね。

 

 

他にもたくさん学べたことがあり、読んでよかった1冊!

読書の秋ということで、読んだ本はブログにアップしていこうかな〜と思います!

 

 

督促OL 修行日記 (文春文庫)

督促OL 修行日記 (文春文庫)